FXマーケット斜め読み!

10月6日(金)に発表された米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比で【-3.3】万人と予想外の減少を示したものの、ハリケーンの影響は織り込み済みだったこともあって市場にとってマイナスのサプライズとまではなりませんでした。

むしろ賃金が予想以上に上昇したこと、失業率が一段と低下したことで年内追加利上げ観測は強まり、NY市場では米ドル円が一時113.44円まで上昇。しかし北朝鮮がミサイル発射実験を計画しているとの噂からリスクオフの円買いが進み間もなく下落。結局112.65円でNYでの取引を終えました。

日本が祝日だった9日は商いが薄かったものの、米利上げに対する期待から米ドル円はやや上昇。3連休明けの10日は日経平均株価が年初来高値を更新したにもかかわらず、ユーロやポンド上昇の陰で米ドル円は伸び悩む展開が続いたあと、市場が欧州に移るとさらにドルが売られ、米ドル円は112円前半まで下落しました。

その後のNY市場ではトランプ大統領と共和党上院議員との対立が米税制改革の障壁になるのではという懸念から米ドル円は一時111.99円まで下落。しかし明けて11日の日本では日経平均株価が年初来高値を更新したことによるリスクオンの動きから112円後半まで回復しました。

欧州市場ではFOMC議事要旨の公表を控えて様子見ムード。取引がNY市場に移ると雇用に関する指標が不調だったことで米ドル円は112.08円まで下落しましたが、FOMCのタカ派的な内容を期待するドル買いにより112.57円まで上昇しました。

公表されたFOMC議事要旨では「年内の追加利上げは正当化される」とのコメントがあったものの、インフレ率の低調さが懸念されていることが明らかになり米ドル円は伸び悩み。明けて12日の9時30分現在は112.40円付近での取引となっています。

日経平均は連日の高値更新となりましたがリスクオンは思ったほど強まらず。米ドル円は伸び悩む展開が続きました。NYでもダウが連日上昇していますが、株価と米ドル円の連動性は弱まっている印象です。

リスク要因といっても北朝鮮問題のほかに目立ったものはなく、米ドル円からは「上がりたがっている」雰囲気も感じるのですが…。

FOMC議事要旨が発表された際「低インフレ懸念」が上昇の足かせになったことからもわかるように「インフレ率」には引き続き注目しておく価値がありそうです。明日13日は米インフレ関連指標が目白押し。すべてチェックしておきましょう。

10月6日(金)に発表された米国9月雇用統計の結果と過去半年分の数字は以下のとおりです。

【非農業部門雇用者数変化】

非農業部門事業所の給与台帳を基に集計された、雇用者数の増減。経営者や自営業者は含まれません。

2017年3月 ~ 2017年9月の推移(前月比 単位:万人)

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
事前予想 +17.5 +19.0 +18.5 +17.7 +18.0 +18.0 +8.5
結果 +9.8 +21.1 +13.8 +22.2 +20.9 +15.6 -3.3

【失業率】

失業者数÷労働力人口×100で求められたもの。対象は16歳以上。軍隊従事者や刑務所服役者、労働意志のない者は除きます。

2017年3月 ~ 2017年9月の推移(単位:%)

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
4.5 4.4 4.3 4.4 4.3 4.4 4.2