FXマーケット斜め読み!

先週金曜日は朝安く始まった日経平均が午後になって反転したものの米ドル円には安さも反転もさほど影響せず111円前半での狭い値動き。欧州市場で米長期金利の上昇を受けてやや上昇した後、NY市場ではブラックフライデーの好調さから年末商戦への期待が高まり、一時111.60円まで上昇しました。

週明け27日の月曜日は日経平均が反落したことで米ドル円は再び111円前半に。続く欧州でも111円前半での推移が続きましたが、北朝鮮がミサイル発射準備をしているとの報道を受けてNYではリスクオフの円買いが進み、米ドル円は111円を割ってしまいました。

28日の東京では日経平均が朝方の安値から反転したことで円買いが後退。米ドル円は一時111.32円まで上昇したあと、欧州では欧州株高もあって111.38円まで上昇しました。

その日夜から29日明け方にかけてのNY市場。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて一時111.06円まで下落した米ドル円でしたが、米上院が税制改革案の採決に向けて前進したことを好感して米長期金利が上昇。ドルが買われたことで111.64円まで上昇しました。

続く東京では米税制改革への期待と北朝鮮への警戒感との狭間でドルが買われたり円が買われたり。それでも日経平均が上がって引けたことで米ドル円は111.50円付近で取引されたあと、欧州市場では米第3四半期GDP改定値への期待から111.63円まで上昇。

NY市場では米第3四半期GDP改定値が予想以上に上方修正されたことや、ベージュブックで米各地区の経済拡大が示されたことを好感してドルが買われ米ドル円は111.93円まで上昇。明けて30日の東京では112円を回復しています(AM9:30現在)。

北朝鮮情勢への警戒感を取り去ることはできませんが、各指標から見えてくる米経済の好調さが米ドル円の下値を支えている格好です。

次期FRB議長に決まっているパウエル理事は「FRBが次回会合で利上げを決定する根拠は強まっている」と発言しています。次回の雇用統計発表は来週の12月8日。北朝鮮リスクには引き続き注意が必要ですが、追加利上げという2017年のひとつのクライマックスに向けて準備はしておきたいところです。