FXマーケット斜め読み!

先週2月8日のNY市場ではBOE(イングランド銀行)が大幅な利上げを示唆したことで米国債が売られ、米金利の急伸を警戒した株安を避けるため安全通貨の円買いが強まりました。

それにより一時108円半ば近くまで下げた米ドル円でしたが、明けて東京では日経平均が下げ幅を縮小したことでなんとか109円付近を維持。続く欧州ではいったん109.31円まで上げたものの、欧州の株安を受けて再び108円台に。

そのあとのNYでは日銀黒田総裁が再任するとの報道により日本の金融緩和が続くとの思惑が浮上。米ドル円はいったん109.25円まで上昇しましたが、米株が大きく下げたことで円が買われ、またも108円台に下落しました。

日本は3連休明けの13日。午前中は堅調だった日経平均が大引けになって下げ幅を拡大したことで米ドル円は108.20円まで下落。さらに欧州市場では欧州株の全面安、米長期金利の低下を受けて円が買われ107.43円まで下落しました。

続くNYでいったん107.81円まで反発した米ドル円は、14日の東京では日経平均の下落を受けて一時106円台に。それでも欧州では欧州株の全面高、米長期金利の上昇を受けて107.52円まで上昇しました。

NYでも好調な米1月消費者物価指数を受けて米長期金利の上昇が意識され一時107.54円まで上昇したものの、その後は逆にインフレや金利上昇が経済成長の足かせになるとの懸念からドル売りが進行、107円ちょうどでNYを引けたあと、明けて15日の東京ではさらに下げて106.65円付近での取引となっています(AM9:30現在)。

14日のNYでの値動きが象徴しているように、米ドル円の上昇材料である米インフレ率と金利の上昇により相場はいったん上がったものの、今度はインフレと金利高が経済成長を妨げるのではとの懸念も生み、やがて相場を下げてしまうという歯がゆい展開になっています。

先々週の雇用統計直後に110円半ばだった米ドル円は約4円下落し、昨年の最安値も下回ったことになります。押し目がどこかも探りにくい状況ですから、ここは無理をせず中長期的な展望に立って戦略を練り直してみましょう。