FXマーケット斜め読み!

3月9日(金)、米2月雇用統計への期待感からドルが買われて106.90円付近まで上昇した米ドル円は、そのあと発表された雇用統計で雇用の伸びが2016年7月以来の高水準となったことから米の利上げペース加速の期待が高まりNY市場で107.05円まで上昇。しかし賃金の伸びが予想を下回ったことなどにより、106.85円で週の取引を終えました。

週明け12日の東京市場では日経平均が堅調だったにも関わらず米ドル円は107円には乗せきれず。東京の午後、さらに欧州市場でも106.60円付近での取引が続いたあと、続くNY市場では米長期金利の低下を受けて106円前半まで下落しました。

13日の東京で午前中は日本株の下げを警戒して動きの鈍かった米ドル円。午後になるとその日の夜に発表される米2月消費者物価指数への期待から107円付近まで上昇し、取引が欧州に移るとさらに高まった期待に後押しされて107.28円まで上昇しました。

次のNY市場では発表された米2月消費者物価指数の内容を受けて107.29円まで上昇した米ドル円でしたが、そのあとトランプ大統領がティラーソン国務長官を更迭すると発表したことで政局不安が高まりリスクオフの円買いが進行。米ドル円は106.46円まで下落してしまいました。

14日の東京でも米ドル円は午後になって106.38円まで下落。欧州市場でも106.40円付近で取引されたあと、NY市場では一時106.07円まで下落しました。

これはトランプ大統領が中国からの一部輸入品に最大600億ドルもの関税を検討しているとの報道を受けて世界貿易戦争への警戒感が広がり、リスクオフの円買いが進んだことによるもので、明けて15日の東京でも米ドル円は106.15円付近での取引となっています(AM9:30現在)。

まずまずの雇用統計のあと、期待通りだった消費者物価指数を受けて今週初めには107円半ばまで上昇した米ドル円でしたが、日米の政局不安と貿易戦争への懸念から106円ちょうどに近いところまで下げてしまいました。

来週はFOMCが開催されます。米の各指標を見ても経済はまずまずの状況にあると見てとれるため、3月の利上げはもちろん今後の利上げペースが市場の関心を集めることになるでしょう。

FOMCは現地時間の3月20-21日。パウエルFRB議長のもとでは初めてとなるFOMCに注目です!

3月9日(金)に発表された米国2月雇用統計の結果と過去半年分の数字は以下のとおりです。

【非農業部門雇用者数変化】

非農業部門事業所の給与台帳を基に集計された、雇用者数の増減。経営者や自営業者は含まれません。

2017年8月 ~ 2018年2月の推移(前月比 単位:万人)

  8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
事前予想 +18.0 +8.5 +31.0 +19.9 +19.0 +18.0 +20.5
結果 +15.6 -3.3 +26.1 +22.8 +14.8 +20.0 +31.3

【失業率】

失業者数÷労働力人口×100で求められたもの。対象は16歳以上。軍隊従事者や刑務所服役者、労働意志のない者は除きます。

2017年8月 ~ 2018年2月の推移(単位:%)

8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
4.4 4.2 4.1 4.1 4.1 4.1 4.1